真四角写真のススメ

フィルムカメラは、ゼンザブロニカの6×6を使っていた。
35mmのニコンに物足りなくなって買ったのだけど、真四角のフォーマットが気にいっていた。

長方形に比べて奥行も出ないし、漠然と撮影していたのではインパクトに欠けてしまう。
それでフレーミングに四苦八苦して、結果、個性が出る。



子育てが始まってから趣味の写真は撮らなくなり、専ら子供のスナップ、しかもデジタルに移行してお気楽に撮り続けていた。

そのため最近では、長方形フォーマットで何の気兼ねもなく撮影することに慣れ切っていた。


iPhoneとそのアプリを使っての加工によって趣味の写真を復活させても、それは変わらなかった。
手軽さ優先だった。



ところがトイカメラアプリ"Hipstamatic"を使い始めてから、昔の感覚が蘇ってきた。
フィルムとレンズの選択によって結果がガラッと変わってしまうので、シャッターを切る前に出来上がりをイメージするアナログの緊張感が湧き出てくる。
(Hipstamaticはよく出来たアプリなので、適当に撮ってもかっこイイ写真が出来てしまうけれど…)

そしてスクエアなフォーマット!
長方形に慣れてしまうとどうも左右が足りないような気がして、フレーミングが難しい!

まあコーヒーカップをアップで撮るなどという時は、そうでもない。

しかし一旦外へ出て、風景なり町並みなどを撮影しようとすると、正方形の難しさが身にしみる。

でもその難しさが、写真の面白さでもある。
何十、何百分の一秒に込めた感情、思想、テクニック。
被写体が面白い写真、というだけでなく、被写体をいかに面白く見せようとしているか?というところに写真の醍醐味がある。

それには良いカメラやレンズを駆使する事も含まれる。
でももっと大切なのは機材の違いじゃなくて、感性の違い。

スクエアフォーマットで自分の感性を磨くのがオススメです!!


長くなったので一回切って、アプリの紹介は次回にします。